
秋は実りの季節。
鳥たちにとっても、うれしい季節のようで、南天や万両、ピラカンサなど格好の餌になってしまいます。
でも不思議なことに、紫式部の紫の実には見向きもしない。
さらに、同じピラカンサでも黄色い実はきれいに残して、赤い実だけをついばんでいく。
なぜなんでしょう・・・
その秘密は鳥の目の構造にあるといわれています。
網膜にある「油球」と呼ばれる色のついたフィルターがあり、
この油球を通して見ることによって、鳥は自分の餌を浮き立たせてみることができるのだそうです。
赤い実を食べる鳥は、赤い色を際立たせて見ることができるわけです。
同じように、海中の魚を餌にする鳥は、その魚の色を浮き立たせて見ているんですね。