
月月に月見る月は多けれど
月見る月はこの月の月
詠み人知らず
この短歌には「月」が8回でてきます。「この月」が8月であることを示しているといわれており、旧暦8月15日の中秋の名月をさしているわけです。
今年は10月6日が中秋の名月(旧暦8月15日にあたり、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれます。月見の日には、おだんごやお餅(中国では月餅)、ススキ、サトイモなどをお供えして月を眺めます。
また、中国にはない行事として、日本では旧暦9月13日にも月見をする風習があります。こちらは「十三夜」、「後の月」、「栗名月」とも呼ばれており、今年は11月3日です。十三夜には、月見団子の他に栗や枝豆をお供えします。
「十五夜の月見をしたなら、必ず十三夜もしなければいけない」といわれ、片方だけの月見を嫌う風習があったようです