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季節:初夏 |
花材:花菖蒲 | |
花器:備前巻形一輪挿し | |
コメント:切花には、表裏があります。 植物は、陽の当たる方向に表を向けて育つものです。活けるときも表が正面に向くようにします。 もちろん、全ての花が正面をきっちり向くように並んでいては、趣というものがありませんので、案配が必要です。 まず、蕾を見て、これからどう咲こうとしているのか想像します。花菖蒲の場合、花びらがたれて咲きますので、その方向を見極めます。 葉と花を分けて生ける場合、葉だけになると、表裏が分かりにくいものです。 特に花菖蒲のような単子葉植物はむずかしいですね。 ヒントになるのは、その葉の中心よりやや下の方の重心となりそうな部分を軽く指の上にのせてバランスをとります。 すると、表が上になっているときは、葉先が撓(しな)ってたれます。裏が上になっているときは、葉先がたれません。 微妙な違いですが自然に在る形を考えて活けることも大切なことだと思います。 |
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